メダル授与式中止 露にドーピング疑惑が浮上か 海外メディア報じる 露では選手脅迫と報道
8日夜に開催予定だったフィギュアスケート団体のメダル授与式が、「法的な問題」を理由に急きょ中止されていたことが9日に明らかになった。この問題について、複数の海外メディアが報じた。
五輪専門メディア「インサイド ザ ゲームズ」は9日、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のドーピング疑惑が関わっている可能性を報じた。
同メディアは「この状況は、ROCと国際ドーピング当局が関係していることが原因だと考えられている」とし、「この問題は、北京五輪前に行われた薬物検査に関連していると考えられている」と報じた。メダル授与式の中止は、国際スケート連盟(ISU)も承認しているとしている。
また、ロイターもメダル授与式の中止を伝えた。国際オリンピック委員会(IOC)のアダムス広報部長が定例会見で「法的な協議を必要とする状況が急に発生した」と説明したが、協議内容は伝えなかったと報じた。また、ISUはこの問題に関する取材に応じなかったとした。
一方、ロシアメディアの「スポーツ・エクスプレス」では、授与式の中止はフィギュアスケート男子の羽生結弦(27)が氷の穴にはまってミスしたジャンプを巡り、直前に演技したROCの選手が脅迫を受けているためと報道。「私たちのスケーターは羽生のファンから殺害の脅迫を受けており、ロシア人の授賞式はキャンセルされた」とした。
7日まで行われた団体で、日本は初の表彰台となる銅メダルを獲得。全8選手がメダル授与式に出席予定だったが、直前で取りやめとなった。新たな日程も決まっていない。