渡部暁斗7位 ソチ&平昌の「銀」超えられず ジャンプで出遅れ ラージヒルで再挑戦
「北京五輪・スキー複合男子ノーマルヒル」(9日、国家スキージャンプセンター・国家クロスカントリースキーセンター)
男子個人ノーマルヒルが行われ、14年ソチ五輪、18年平昌五輪2大会連続銀メダルの渡部暁斗(33)=北野建設=はメダルには届かなかったが、7位で3大会連続の入賞を果たした。前半のジャンプで首位発進した山本涼太(24)は失速し、14位に終わった。
前半のジャンプで9位と出遅れた渡部は、後半の距離(10キロ)で終盤粘りをみせた。今季不調だったが、5度目の出場となる夢舞台ではしっかりと存在感を発揮。標高が高く、アップダウンの激しいコースでのタフなクロスカントリーで踏ん張り、入賞。「金メダルが見えていたというか、取ったガイガーが(距離11位スタートで)一緒に走っていた。もう少しうまく走れればメダルもあったかと思えば悔しさはあるが、ジャンプの悪さからするといい走りはできた」と振り返った。
課題はジャンプ。悲願の金メダルへ、15日にラージヒルに挑む。「これまではノーマルヒルでメダルを取って、(ラージヒルで)取れなかった。違う流れになっている。もう1回気を引き締めていきたい」と力を込めた。