フィギュア団体金の15歳ワリエワが薬物陽性と海外報道 胸痛の治療薬か
北京五輪でフィギュアスケート団体のメダル授与式が急きょ中止になったことについて金メダルを獲得したロシア・オリンピック委員会(ROC)の女子選手、カミラ・ワリエワ(15)が薬物検査で陽性反応を示した、と10日、ロイター通信電子版が伝えた。
ロイター通信はロシア紙RBCコメルサントの報道内容を引用し、ワリエワからの検出されたのは禁止薬物のトリメタジンで通常は胸痛の治療に使用されると説明。露メディア関係者の話として薬の摂取はパフォーマンスの向上を目的としたものではなく、検査は五輪開幕2カ月前の昨年12月に実施されたとのコメントを紹介した。
フィギュアスケート団体は米国が銀メダル、日本が初の表彰台となる銅メダルを獲得。メダル授与式は8日夜に予定されていたが、急きょ中止となり、国際オリンピック委員会(IOC)は「法的な問題」と発表した。詳細は明らかにされなかったが、英五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」はワリエワがドーピング疑惑の対象となっていると伝えた。
タス通信によると、一連の報道についてロシア・スポーツ省や同国フィギュアスケート連盟はIOCの正式発表までコメントを控え、静観する構えだという。