羽生は4位「あれが僕の全て」「一生懸命頑張りました」チェン金 鍵山は銀、宇野は銅
「北京五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(10日、首都体育館)
羽生結弦は4位で3度目の五輪を終えた。4回転半に挑み、転倒したものの、王者としての姿を示した。鍵山優真が自己ベストを大きく更新する合計310・05点をマークして、銀メダルを獲得。3位に前回銀メダルの宇野昌磨が293・99点で入り、銅メダルを獲得した。
優勝は最終滑走で5本の4回転を着氷させるなど、圧巻の演技を見せたネーサン・チェン(米国)で、合計332・60点。5位に終わった平昌五輪の借りを返した。
羽生はフリーでは全体3番目の188・06点。合計283・21点だった。
羽生はNHKの中継で応じたインタビューで「全部出し切ったっていうのが正直な気持ちです。あきらかに前の大会よりもいいアクセル跳んでましたし。もうちょっとだったなと思う気持ちももちろんあるんですけど。でも…あれが僕の全てかなって」などと語った。
また「もちろん、ミスをしないっていうことは大切だと思いますし、そうしないと勝てないっていうのは分かるんですけど。ある意味、なんか、あの前半2つのミスがあってこそのこの『天と地と』っていう物語がある意味、できあがってたのかなって気がします」と振り返った。
自身が刻んだ挑戦については「一生懸命頑張りました。正直、これ以上ないぐらい、頑張ったと思います。報われない努力だったかもしれないですけど、でも…うん、確かにショートからうまくいかないこともいっぱいありましたけど、むしろうまくいかなかったことしかないですけど、今回。でも一生懸命頑張りました」と語った。