ドーピング疑惑、男子メダリストも困惑 チェン「分からない」、宇野「何が事実か」
「北京五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(10日、首都体育館)
5本の4回転を着氷させるなど、圧巻の演技を見せたネーサン・チェンが金メダル、鍵山優真は銀、宇野昌磨が銅メダルをそれぞれ獲得した。メダリスト会見では、団体戦で優勝したROCにドーピング疑惑の報道が出ていることについて見解を求める質問も出たが、一様に困惑した様子で慎重に言葉を選んだ。
団体戦の男子SPに出場していたチェンは、米国が銀メダルから繰り上がる可能性についても水を向けられたが、「私はツイッターを見ているくらいで、情報がどこまで信頼できるか分からない。まだ(個人戦の)競技に臨まないといけなかったので(質問に)答えられるだけの情報がない。時間がたてば見解が出てくるかもしれないが」と話すにとどめた。
同じく、団体で男子SPに出場していた宇野も、「何が事実なのか、どんな情報が出ているのか、僕もあまり知らない」と明言を避けた。その上で、「聞いた限り(の情報)での感想を言うと、同じ選手の身からすると、みんな多分、全力でこの試合に向けて一生懸命練習してきていると思います」、「全選手がドーピングのことについても厳重に注意をしていると思いますし、あまり(不用意にその話題に)深く触っていい部分ではないと思うんですけれども、全員が(禁止薬物を摂取しないように)多分、気をつけていることだと思います」とした。