9位の平野海祝 兄の金メダルに「感動で泣きそう」異次元のレベルに「頭おかしい」

平野海祝
バランスを崩す平野海祝(共同)
 スノーボード男子ハーフパイプ決勝で「トリプルコーク1440」を決める平野歩夢の連続合成写真(左から右へ)=共同
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 「北京五輪・スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」(11日、雲頂スノーパーク)

 日本代表・平野海祝(19)は初の五輪で9位に終わった。

 だが、兄・歩夢の金メダルに感無量の表情を浮かべた。「ずっと一緒に小さい頃から、兄ちゃんの努力しているところを見て来たので、感動で泣きそうになった。すごすぎて。やっぱ獲るべきは兄ちゃんだなと思っていた」とうなずいた。

 海祝は1回目は持ち味の高さを生かし、75・50で3位につけた。2回目は37・75。3回目は50・00だった。兄が3回、「トリプルコーク1440」を決めたことには「頭がおかしい」と笑った。

 兄の歩夢に憧れ、競技を開始した。初めて兄弟そろって臨んだ大舞台。予選では愛用のイヤホンが壊れるアクシデントに見舞われたが、兄に借りて事なきを得た。

 初の五輪でつかんだ大きな経験。「また4年後もここに立って、みんなにまた、次は兄ちゃんと一緒にメダルを。2人でメダルを獲ってスノーボードを盛り上げたい」とうなずいた。

 ◆平野海祝(ひらの・かいしゅう)2002年10月14日、新潟県村上市出身。新潟・開志国際高から日大に進学。18年世界ジュニア選手権3位。20年冬季ユース五輪では銀メダルを獲得した。21年世界選手権出場。今年1月、世界のトップが集結する招待大会のXゲームで3位に入った。165センチ、60キロ。

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