平野歩夢が大逆転金 弟・海祝も感動「獲るべきは兄ちゃん」自身も初五輪で堂々の9位

 「北京五輪・スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」(11日、雲頂スノーパーク)

 男子ハーフパイプ決勝を行い、スノーボードで日本勢初の金メダルを獲得した平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=の弟・海祝(かいしゅう、19)=日大=は9位だった。戸塚優斗(20)=ヨネックス=は10位、平野流佳(るか、19)=太成学院大=は12位。平昌五輪銅メダリストのスコット・ジェームズ(オーストラリア)が2位に入り、五輪を3度制し今大会が引退試合のショーン・ホワイト(35)=米国=は4位だった。

 平野海は、兄歩夢の金メダルを自分のこと以上に喜んだ。大逆転を目の当たりにし「最後に勝負強さを見せてくれて、めちゃくちゃ感動して泣きそうになった。小さい頃から努力を見てきたので、やっぱ(金メダルを)獲るべきは兄ちゃんだなと思っていた」と感無量。超大技トリプルコークを3回とも成功させた兄の異次元な演技には「頭がおかしい」と笑うしかなかった。

 自身も初の五輪で堂々の9位。1本目の冒頭7メートル近い高さのエア(空中技)で度肝を抜き、兄に勝るとも劣らない喝采を浴びた。「誰よりも飛んで、みんなが一目見て『すげー』という滑りができた」。順位以上のインパクトを残した19歳は「4年後は兄ちゃんと一緒にメダルを獲って盛り上げたい。自分なりのスタイルを貫きたい」と声を弾ませた。

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