高梨沙羅らの「ケアを最優先」 全日本スキー連盟会長が声明 意見書など提出の方針
7日に行われたノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、日本女子のエースの高梨沙羅(25)=クラレ=がスーツ違反で失格になり、波紋が広がっていることを受け、全日本スキー連盟(SAJ)の勝木紀昭会長は11日、「現時点では、全ての選手、スタッフのケアを最優先として注力することが最重要」とのコメントを発表した。
10日には日本チームの斉藤智治監督が張家口で、検査方法の在り方についての意見書などを五輪閉幕後にSAJから国際スキー連盟(FIS)に提出する方針を表明。勝木会長も「関係者に事実確認を行った上で、今後ルールを明確にすることに対して検討を始める」との姿勢を示した。混合団体ではオーストリア、ドイツ、ノルウェーにも失格者が出ており、各国の対応も注目される。
高梨は混合団体1回目の飛躍後の検査で違反を指摘され、記録が抹消。その後SAJの聞き取りに、検査方法が普段のW杯と異なり、検査のやり直しを求めたが受け入れられなかったという趣旨の回答をしていたと斉藤監督が明らかにした。ロイター通信によると、ノルウェーの選手も通常と違う検査方法だったと指摘している。