4秒残しでの劇的勝利 藤沢五月は北海道銀行への感謝も示す「苦しい試合を何度も経験した」
「北京五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本8-7デンマーク」(12日、国家水泳センター)
世界ランク7位の日本は、18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが、世界ランク10位のデンマークに8-7で逆転勝利した。
劇的勝利に、4人から歓喜の声が響いた。2点ビハインドの第10エンド、後攻の日本は藤沢が最後の1投でダブルテイクアウトを決めるスーパーショット。一挙3点が入り、日本の勝利となった。
時間との戦いもあった。シンキングタイムの持ち時間38分はほぼなくなり、藤沢が投げる直前、ライン決めの際の電光掲示板の表示は30秒あまり。最終投を決めた後、公式記録では日本の持ちタイムは残り4秒だった。
息詰まる展開だったが、藤沢は冷静だった。「あのショットは特に、前のエンドでも同じショットを投げていましたし、ああいうショットはよくスキップの最後でピンチの時にもチャンスの時にも投げることが多いショットなので」と振り返り、「ショットのイメージはすごくありましたし、大会始まる前もそのショットの練習をたくさん投げていたので」と胸を張った。
大きな経験も生きた。北京五輪をかけた9月の代表決定戦では北海道銀行との激闘を制し、出場の道をつなげた。「こういう試合は今シーズン特に9月の代表決定戦だったり、12月の最終予選で苦しい試合のなかで勝つっていうのを何度も経験してきたので。あの経験があったからこそ勝てた試合なので。日本の、9月に戦った北海道銀行さんだったり、いろんなチームにも感謝したい試合だったかなと思います」と語った。
息詰まる戦いを制し、通算2勝1敗。準決勝出場へ弾みをつけた。日本は次戦、12日夜にROC(ロシア・オリンピック委員会)と対戦する。