女子団体追い抜き 連覇へ“原点回帰”で五輪新 1位通過も高木美帆「予選は予選」
「北京五輪・スピードスケート女子団体追い抜き・準々決勝」(12日、国家スピードスケート館)
女子団体追い抜き1回戦が行われ、高木美帆(日体大職)、佐藤綾乃(ANA)、高木菜那(日本電産サンキョー)で臨んだ日本は、平昌五輪で日本が記録した五輪記録を0秒28更新する、2分53秒61で1位通過した。
あえて“原点回帰”を選んだ。前回女王として臨む日本だが、今季はW杯3試合で優勝なし。ロスが生じる先頭交代の回数を減らす戦術を試みるも、うち1戦は転倒した。
昨年末の代表選考会後、チームで話し合い「力を100%出し切れる戦術」(佐藤)を固めた。菜那は「一番自信を持って挑める作戦、一番速く滑れるんじゃないかとみんなが思える作戦で挑むと、ヨハン(デビットコーチ)が最終決定した」と説明した。
4年前はエース美帆の実力が突出していたが、この4年、菜那と佐藤も個人でW杯の表彰台を経験。成長幅は大きい。もともと一糸乱れぬ先頭交代の美しさは日本の武器の1つ。佐藤は「(作戦を)決めてからスイッチを切り替えることができた」とうなずいた。
準決勝と決勝は15日に行われる。美帆は「1位で通過できたことはうれしい」というが「予選は予選。次は2レース。どう戦い抜くか、最善を見つけて挑んでいく」。進化を証明すべく、金メダルをつかみに行く。