渦中のワリエワ「グッドモーニング」と笑み 公式練習に参加
フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15)=ROC=が13日、北京五輪本番会場の首都体育館で練習した。
ショートプログラム(SP)の曲かけでは、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を含む全てのジャンプを着氷。その後も35分間の練習で4回転トーループを何度も決めるなど、上々の仕上がりを見せた。エテリ・トゥトベリーゼ・コーチの指導を受けながら、指先の細かな動きまで確認。練習後は、日本メディアの前を「グッドモーニング」と笑顔で通り過ぎた。陽性発覚後初の肉声だった。
ワリエワは、昨年12月の検査で禁止薬物トリメタジジンに陽性反応を示していたことが、今月8日に判明。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は暫定の資格停止処分を科していたが、9日に処分を解除した。これに対し、国際オリンピック委員会(IOC)や世界反ドーピング機関(WADA)が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。CASは12日、今後の北京五輪の出場可否を14日午後に裁定すると公式サイトで発表した。ビデオ会議による聴聞会が13日夜に行われる。
ワリエワは7日に終了した団体にSP、フリーとも出場し、どちらも1位でROCの金メダル獲得に貢献していた。女子SPは15日、フリーは17日に行われる。