高梨沙羅らの失格は「ルールに沿っていた」 渦中の検査官が主張、直接関与を否定
北京五輪のスキー・ジャンプ混合団体で、日本の高梨沙羅(クラレ)ら女子選手5人がスーツの規定違反で失格となった問題で、「極端に厳しい」検査を率いたと指摘されているフィンランド人の主任検査者ミカ・ユカラ氏(58)が14日までに共同通信の書面インタビューに応じ、「現在のルールにのっとって行われた」と検査の正しさを強調した上で、女子の検査への直接的な関与を否定した。従来と異なる検査方法だったとの選手や監督らとは大きく異なる立場を示した。
高梨を含む複数の選手が2日前の個人戦でも同じスーツを着用し、検査をパスしていた。失格者が出たドイツなどから、混合団体の検査に居合わせたユカラ氏が極端に厳しい検査を主導したとの批判が出ている。ユカラ氏は「混合団体当日は男子の検査だけに従事していて、他のことはしていない」と高梨らの検査には関与しなかったと主張。「女子の検査場で何が起きたのかは答える立場にない。言えるのは検査がルールに沿っていたことだ」とした。