ワリエワ SP演じ切り涙拭う 82・16点 トリプルアクセルやや乱れも
「北京五輪・フィギュアスケート女子・SP」(15日、首都体育館)
12月のドーピング検査で陽性反応を受け、その処遇が物議を醸したカミラ・ワリエワ(ROC)が登場した。トリプルアクセルは乱れたものの、それでもハイレベルな演技を見せた。得点は82・16点で、4人を残した時点で暫定トップに立った。
エテリ・トゥトベリーゼコーチからアドバイスを受け、演技へ向かったワリエワ。客席からは彼女を励ますような手拍子や声援が送られた。冒頭のトリプルアクセルは回転がぶれ着氷が乱れた。3回転フリップは着氷。スピンをはさみ、後半に配置している高難度の3回転ルッツ-3回転トーループも着氷した。
その後のステップシークエンス、スピン2本も優雅に演じ切った。声援を再び浴びると、感極まり涙をぬぐう様子も見られた。リンクを出る際には軽くおじぎをしているようにも見えた。取材エリアは首をすくめて通過した。
見守っていた平昌五輪銀メダリストのメドベージェワも「フォーーー」と聞こえる歓声を上げていた。ワリエワの衣装と同じ紫色の横断幕を振る人の姿も見られた。
ワリエワはSPの歴代最高得点90・45点を持っている。