高木美帆 日本女子最多となる6個目のメダル 柔道・谷亮子ら超えた
「北京五輪・スピードスケート女子団体追い抜き・決勝」(15日、国家スピードスケート館)
女子団体追い抜きで高木美帆(27)=日体大職、高木菜那(29)=日本電産サンキョー、佐藤綾乃(25)=ANA=の日本は、今季W杯3戦全勝のカナダとの決勝で敗れ銀メダルだった。高木美は1500メートル、500メートルに続き今大会3個目の銀メダル。通算6個は夏季五輪を含めて日本女子の単独最多となった。
高木美が今大会三つ目となる銀メダルを獲得した。日本女子五輪単独最多の通算6個目。ただ前回女王として、連覇を目指して臨んだだけに「どの銀メダルも違う思いがある。また1500メートルとは違った悔しさ」と、複雑な気持ちを吐露した。
レースを終え、涙に暮れる姉に歩み寄った。「かける言葉が見つからなくて、そばに行くことしかできなかった。起きてしまったことはどうすることもできないもどかしさ。それをこれから、背負う必要はないと思っても、多分本人はそうはいかないのも、長く過ごしていると感じる。複雑な気持ちで、寄ることしかできなかった」。チームでの円陣、姉の頭を優しくなでた。
これで4種目を終え、残すは17日の1000メートル。「この長い五輪の、私の挑戦の最後の種目になる。全部を出してきたい」。最高の輝きで有終を飾る。