日の丸エース・小林陵侑 次なる夢は「世界記録254メートル飛びたい」
北京五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒルで金メダル、ラージヒルで銀メダルを獲得した小林陵侑(25)=土屋ホーム=が15日、全競技を終えて会見した。日本勢24年ぶりの金メダルという大役を果たしたエースは「やっとこのハイプレッシャーな期間が終わってホッとしている」と安ど感をにじませた。
初出場だった平昌五輪は個人2種目で日本勢トップに立ちブレークのきっかけをつかんだが、本命として臨んだ2度目の五輪は個人戦で頂点に立った。混合団体では不可解なスーツ規定違反などもあり4位、男子団体では5位だったが、けん引した。エースとしての役割を果たした夢舞台を終え「力通り出たんじゃないですかね」と自負。勲章としてのメダルにも「すごくうれしい」と胸を張った。
4年後に向けて、さらなる進化にも期待がかかる。すぐにW杯が再開するが、次の夢について聞かれると「とりあえず世界記録くらい飛びたい。254メートルくらい」と宣言。シュテファン・クラフト(オーストリア)が持つフライングヒル(非五輪種目)での253・5メートルを超える大飛躍に照準を定めた。