平野歩夢「諦めずに良かった」兄弟にも感謝 ホワイトに「一生忘れません」 国内外から祝福殺到

 北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ(HP)で金メダルを獲得した平野歩夢(23)が15日、五輪開幕後初めてインスタグラムを更新。感謝の思いをつづった。

 開幕前の2月2日以来、11日に金メダル獲得後初めてとなった投稿で、平野選手は「小さい頃の夢が1つ叶いました。年齢と共に幼い頃の夢を追い続ける事の大変さを痛感しながら、自分の限界に挑戦し、その先の自分を信じて、諦めずやってきて良かったです。」と心境をつづった。

 そして「この4年間は、沢山新たな気持ちを学び、多くの経験を重ね、知らない自分と、世の中の目に見えない敵や、時には絶望感をも感じながら、進んできました」と振り返り、「東京オリンピックの挑戦からのスノーボードは半年間での苦しいチャレンジとなりましたが、家族、@eiju.hirano 、周りのサポートしてくれた皆さんのお陰で今ここにいます。ありがとう。」と家族、兄、周囲のサポートに感謝。「@4kaishu にもずっと経験して欲しいと思ってたこの大舞台で兄弟でしっかりと魅せれて良かったです。」と共に北京五輪に出場した弟・海祝への思いも記した。

 「周りの選手たちのこの場にかけてきた熱い想いにpushされたお陰で自分の全力と向き合う事ができました。ありがとう」と全ての選手、仲間たちの思いが自分をプッシュしてくれたとした。

 今大会をもって引退を表明していたショーン・ホワイト選手(米国)には「素晴らしいチャレンジを見せてくれました。いつも自分や周りをpushしてくれるような彼らしい姿と、彼自身のチャレンジに感動しました」「彼の果敢な挑戦を見て、3本目は絶対に自分が勝ちたいと思い、攻めの気持ちを保てました。彼の挑戦を間近で見てこれた事は、一生忘れません。ありがとう。」と最大限の感謝と尊敬の思いをつづった。

 そして、「今回のオリンピックを通して、少しでも多くの人にスノーボードの魅力だったり、やる気だったり、始めるキッカケになってもらえたらそれ以上は無いです。」と北京五輪への思いを明かし、「まだまだ人生先は長いですが、この経験をこの先の自分に人生に活かしていけるように、初心に戻ってまた新たな夢に、自分にしか出来ない足跡を残して行きたいと思っています。心からありがとう。」と結んだ。

 平野選手らしい誠実で丁寧な文面、内に秘めてきた思いに胸を打たれた人からのコメントが殺到。東京五輪スケートボード男子ストリートの金メダリスト・堀米雄斗選手(23)からは「おめでとう」、同じく女子パークの金メダリスト・四十住さくら選手(19)からは「歩夢くん金メダルおめでとうございます 感動しました」などの声が寄せられ、海外からも「Legend」(レジェンド)、「Congrats! King」(おめでとう!きんぐ)など祝福のメッセージが多数届いている。

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