カー娘4強王手 激闘制し貴重な5勝目 17日1次リーグ最終戦、勝って自力突破だ
「北京五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本10-7米国」(16日、国家水泳センター)
女子1次リーグで、世界ランク7位の日本は2018年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが、世界ランク6位の米国に10-7で勝ち、通算5勝3敗となった。世界ランク2位のスイスが韓国を下して7勝1敗とし、準決勝進出を決めた。日本は17日の1次リーグ最終戦でスイスと対戦。1次リーグは10チームが総当たりで争い、上位4チームが準決勝に進出する。
苦しみ続けた前半で、ようやく流れを奪った。日本は第2エンドで不利な先攻ながらハウス(円)の中に石をためる展開を作り、一挙3点をスチール。第4エンドでは、藤沢の最終投を鈴木と吉田夕のスイープで伸ばして決め、2点を奪った。第5エンドでも相手に難しいショットを打たせて1点に抑え、6-3で前半を終えた。
“もぐもぐタイム”で軽めに飲料ゼリーで済ませた後は“波乱”もあった。第7エンドで難しい形を作られると、一挙4点を許した。日本は第8エンドで2点を取り返して流れを引き戻すと、第9エンドで1点をスチールしてプレッシャーを与えた。
日本は15日の韓国戦、英国戦で2連敗。どちらも前半で相手に3点を許し、序盤から劣勢だった。藤沢が「負けはしたけどチャンスは作れたし、いい部分もあった。いい部分をしっかり継続して、直す所は直す」と修正を誓っていたように、経験を生かした試合運びだった。
絶対に負けられない大一番でもあった。準決勝に進むのは上位4チーム。米国戦開始前時点で、日本の順位は4勝3敗でカナダと並ぶ3位だった。米国が4勝4敗の5位タイと迫り、準決勝進出ラインは混戦状態。日本にとっても、米国に勝利することが重要だった。
「4年待ってこの舞台にやっと立てた。しっかりいい試合をしていきたい」と言う藤沢は、右手に「感謝」と書いた。泣いても笑っても残り1試合の1次リーグ。感謝を込めたプレーで、強敵スイスに挑む。