金メダルの高木美帆 小平からの言葉に感銘「1人感動した」転倒の団体から再起
「北京五輪・スピードスケート女子1000メートル」(17日、国家スピードスケート館)
高木美帆(27)が五輪新記録の1分13秒19をマークし、個人では初となる金メダルを獲得した。メダリスト会見では、ライバルでもある小平奈緒(35)から何気なくかけられた励ましの言葉に感銘を受けていたことを明かした。
女子団体追い抜き(パシュート)決勝で、最終コーナーで姉菜那が不運にも転倒してしまい、惜しくも銀メダルとなった15日。高木美は、帰りのバスで小平と一緒になったという。
高木自身、心身ともに疲労がピークの中、失意を見越した8歳上の大先輩から「女子パシュートがこうやって進化してきたのは、4年前から(日本を引っ張ってきた)私たち(高木姉妹)の存在がレベルを上げてきたんだと思うよ」と言葉を掛けられ、励まされた。
「『すごく誇れることだと思うよ』と(小平から)サラッと言っていただけて。すごいな~と1人で感動した時間があった。その言葉は、自分たちが(転倒して)最後まで滑りきれなかった思いを、前に向かせてくれる手助けになった」。最後の1000メートルに向けて、そっと背中を押してくれた先輩に感謝していた。