坂本の恩師 メダルは想定外 ワリエワの“あの姿”は「見たことがなかった」
「北京五輪・フィギュアスケート女子・フリー」(17日、首都体育館)
銅メダルを獲得した坂本花織の恩師・中野園子コーチは、教え子の成績を「神様が味方してくれたんだと思います」と表現した。
坂本は演技を終えた時点で2番手。世界女王のシェルバコワがそれを上回り、最後に歴代最高得点を持つワリエワが残っていた。
この時点で中野コーチは「ワリエワ選手のそういうのを見たことがなかったので。必ずいつもパーフェクトな演技をしてくる選手ですから。4位だなと思っていたので」と正直な思いを振り返ったが、ワリエワは本来の滑りを見せられず4位に。坂本が上回り、銅メダルが確定した。
運か、実力か、と報道陣に問われた中野コーチは「運だと思います」と笑ったが、それを引き込んだのは坂本自身の努力であることはよく知っている。「ずっとあの子は運を持ってきてるし、ダメなときはその方がいい、というふうになっていますし。今回も神様を味方につけたら、点数がもらえる、いい演技ができるよというので。アップから神様が味方してくれるアップをしようと言ってやってきましたので、神様が味方してくれたんだと思います」と表現した。