坂本花織「4年後、25歳でも」“大技”習得でミラノ五輪も跳ぶ メダルは「ツルツル」

 銅メダルを手に笑顔を見せる坂本花織(撮影・堀内翔)
 銅メダルを手におどける坂本花織(撮影・堀内翔)
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 北京五輪のフィギュアスケートで日本女子個人12年ぶり表彰台となる銅メダルに輝いた坂本花織(21)=シスメックス=が18日、一夜明け会見に臨み、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会まで現役を明言した。ショートプログラム(SP)3位から出た17日のフリーでは153・29点を出し、合計233・13点の自己ベスト。ドーピング問題に揺れるワリエワ(ROC=ロシア五輪委員会)を逆転した。凱旋帰国後の楽しみは「レバーと砂肝を食べたい」と笑った。

 感動のフリーから一夜明け、新たなメダリストは笑顔で会見に登場した。「3位になった実感がちょっとずつ湧いてきた。本当にここまでよく頑張ったなとすごく思いました」。フィギュアスケート女子では伊藤みどり、荒川静香、浅田真央に続く4人目のメダルに、感慨深げだった。

 18年ソチ五輪では初出場ながら6位と健闘。だが、19年には全日本選手権で6位になるなど、決して順風満帆ではなかった。会見では「大学生になるころは本当に一番調子が落ちていた時だったので、『絶対4年後やめてやる』とずっと思っていた」とも明かした。

 それでも「全然まだまだ跳べるのにやめる必要はないなと感じたし、4年後、25歳でもまだまだ跳べそうだなと思った」と坂本。「4年後のミラノも目指そうと思うし、しっかり帰ってから大技を含めて練習していきたい」と新たな目標を定めた。習得を目指す大技については「(トリプル)アクセル(3回転半ジャンプ)は恐怖心があって4回転よりも難しい。4回転をやるならトーループかループか」と考えを語った。

 強豪のROCの3人に割って入る形で表彰台に乗った。「技術面以外でも思っていた以上の点数が出ていて、やっと表現とかスケーティングスキルが認められたのかな」と喜ぶ一方で、「それだけだと限界もある。技術点で稼ぐところは稼がないとロシアと対抗できないのは目に見えて分かった」と、“大技”習得の重要さを語った。

 今後を見据えつつも、大一番を終えたばかりの21歳は「北京五輪が終わって食べたいものはレバーと砂肝。あとユニバに行きたいです」と宣言。夜に行われたメダル授与式では銅メダルを受け取り、「鉄のかたまり!本当に重いです!」と笑顔満開。手触りは「ツルツル」とまた笑った。

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