スピードスケート森重航 1000は失速16位 4年後こそ金「ここからが勝負」
「北京五輪・スピードスケート男子1000メートル」(18日、国家スピードスケート館)
男子1000メートルは、500メートル銅メダリストの森重航(21)=専大=が1分9秒47で16位に終わった。小島良太(23)=エムウェーブ=は20位、新浜立也(25)=高崎健康福祉大職=も21位。前日、高木美帆(27)=日体大職=が奪取した女子1000メートル金メダルの勢いに乗れず、日本勢は伸びなかった。
500メートル銅の森重だが、メダリストの貫禄を見せつけることはできなかった。「600メートルまでは自分の滑りができた、イメージ通りいった」というように、同地点の通過は金メダリストを上回る好ラップ。しかしその後400メートルのラップタイムで2秒近く差を付けられ、その差がそのまま記録に表れた。
もともと最後の1周を課題に挙げて臨んだレース。重圧はなく「いつも通り取り組めた」とはいうが、氷とスケーティングとがマッチせず「足が、限界が来てしまった」と苦笑い。日本人最上位とはいえ16位に終わり、入賞も逃した。
初の五輪の大舞台を終え「あまり緊張せず、のびのび滑れた。楽しい大会になった」と森重。1年前は無名の存在ながら、今季トップスケーターの仲間入りを果たし、メダルもかっさらった。ただ、ここからの4年間が甘くないことも自覚している。「ここからが勝負。楽な道のりではないと思うけど、もう一踏ん張りしたい」。駆け上がった階段、4年後の金メダルへと、確実に上る。