「北京五輪・スピードスケート男子１０００メートル」（１８日、国家スピードスケート館）

　男子１０００メートルは、５００メートル銅メダリストの森重航（２１）＝専大＝が１分９秒４７で１６位に終わった。小島良太（２３）＝エムウェーブ＝は２０位、新浜立也（２５）＝高崎健康福祉大職＝も２１位。前日、高木美帆（２７）＝日体大職＝が奪取した女子１０００メートル金メダルの勢いに乗れず、日本勢は伸びなかった。

　新浜は惨敗の北京で涙があふれた。金メダル候補とされた５００メートルで２０位に終わった悔しさを晴らすことはできなかった。「ミスはなかった」という走りながら、うまくペースを上げられず。「不思議な感覚で終わってしまった」と、１０００メートルも２１位と沈んだ。

　もちろんメダルを視野に臨んだレース。「うまくいけば（１分）７秒台を狙えるコンディションだった」と言うように、決して状態は悪くなかった。仮に想定通りのレースができればメダルが狙えたが、レース後、ヨハン・デビット・コーチからは「五輪は簡単なゲームじゃない」と諭された。涙を流して現実を受け止めた。

　「なんで遅かったのか正直分からない。現状がこれなのかな」。強くたくましくなって、４年後また戻ってくる。