CASがワリエワに関する裁定文書を公表 祖父の薬混入の可能性を主張
フィギュアスケート女子でドーピング問題が発覚したカミラ・ワリエワ(ROC)を巡り、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は18日、出場継続を容認した判断に関する41ページの裁定文書を公表した。同選手側は禁止物質トリメタジジンの意図的な摂取を否定し、心臓手術を受けたワリエワの祖父が常用する薬が混入した可能性を主張した。
練習の送迎をする祖父が昼食時間も一緒に過ごしていると母親が証言。祖父が車内で薬の箱を持つ動画も証拠として示されたという。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)の規律委員会は、混入との主張を認めて暫定的な資格停止処分を解除した。
昨年12月の検査で採取した尿検体は陽性反応を示したが、同10月や今年2月7日の検査では陰性だったことも分かった。ワリエワは、検出したトリメタジジン濃度が極めて低かったとして分析ミスの可能性を指摘し、予備のB検体の検査を求める意向も示した。