深まった“りくりゅう”の絆 三浦「龍一君と組んでよかった」演技前に木原から感謝

 ペアフリーを終えて歓喜の表情を見せる三浦璃来、木原龍一組(撮影・堀内翔)
ペアフリーを終えて歓喜の表情を見せる三浦璃来、木原龍一組(撮影・堀内翔)
自己ベストの得点にガッツポーズをする木原龍一。左は三浦璃来(撮影・堀内翔)
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 「北京五輪・フィギュアスケート・フリー」(19日、首都体育館)

 ペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位の三浦璃来(20)、木原龍一(29)組=木下グループ=は、ともに自己ベストを更新するフリー141・04点、合計211・89点で7位に入り、同種目の日本人ペアで初めて入賞を決めた。フリーは5位だった。日本勢のこれまでの過去最高は1992年アルベールビル冬季五輪の井上怜奈、小山朋昭組の14位。

 演技後は木原が万感の表情で泣きじゃくり、9歳年下の三浦が背中に手を当てて抱きしめた。得点を聞いて2人でガッツポーズ。高橋成美と14年ソチ、須崎海羽と18年平昌五輪に出場し、3度目の五輪だった木原は「やっと世界と戦える自信がついた。もっともっと上に行きたいと思う五輪になった」と胸を張った。

 この日は朝の練習から2人のタイミングが合わず「不安だった」と木原。「全(部)ミスでもいいから楽しもう」と2人で話し合って臨んだ大一番だったが、6分間練習中には三浦が転倒して壁にぶつかる場面もあった。

 しかし、木原は「個人戦でフリーに進むのが初めてだと6分間で思い出した。それで、順位なんてどうでもいい、なぜなら僕は初めてフリーを滑るんだからと先生(コーチ)に言ったら、三浦さんが笑ってくれた」と振り返った。三浦は「あまり聞いてなかった」ととぼけたが、「今日の練習前も、本番始まる前も『フリーを滑らせてくれてありがとう』と言われた。龍一君と組んでよかったと思った」と2人の絆を語っていた。

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