「琴美ちゃんにメダル」結実 藤沢が石崎に銀メダルかけ抱き合う 冬季最年長メダリスト

 石崎琴美(左手前)に銀メダルをかける藤沢五月(右手前)=撮影・高部洋祐
 英国に敗れ、抱き合って健闘をたたえ合う吉田知(中央左)と藤沢。左端は吉田夕、右端は鈴木
 英国に敗れて銀メダル獲得となり、スタンドに手を振る(左から)鈴木、藤沢、吉田夕、吉田知
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 「北京五輪・カーリング女子・決勝、日本3-10英国」(20日、国家水泳センター)

 メダル授与式が行われた。各選手が、一人ずつチームメートにメダルを首にかけていき、リザーブの石崎琴美にはスキップの藤沢五月からメダルがかけられ、抱き合っていた。

 石崎はリザーブとして、控え選手としての役割だけでなく、ゲーム分析をしたり、適切なアドバイスをしたりとチームを支えてきた。「琴美ちゃんにメダルを」というのは、チームの合い言葉になっていた。

 表彰式では石崎からリードの吉田夕へ。吉田夕からセカンドの鈴木へ。鈴木からサードの吉田知へ。吉田知から藤沢へとメダルがかけられ。最後に藤沢から石崎の首にメダルがかけられた。目には涙が浮かんでいるように見えた。

 チームには2020年に加入した。取材に「4年前はミックスゾーンで取材している立場だった。それが4年後、表彰台にのぼってる。ずっと五輪は夢見てきたんですけど、カーリング人生、こんなことあるんだなと」と感慨深げだった。

 石崎は43歳でのメダル獲得となり、スキージャンプの葛西紀明がソチ大会で獲得した41歳での銀メダル(個人ラージヒル)、銅メダル(団体)を抜き、冬季大会日本選手の最年長メダリストとなた。

 記録には「いやー、塗り替えちゃいましたね。みんなのおかげ。結構、もう塗り替えられないんじゃないかと」と語りつつ、「ミドルネームに“レジェンド”って入れようかと。みんなに感謝してます」と冗談めかして話していた。

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