羽生結弦 世界選手権出場は慎重 来季以降は含み「フィールドは問わない」
「北京五輪・フィギュアスケート・エキシビション」(20日、首都体育館)
エキシビションも含めて全ての演技を終えた羽生結弦が取材に応じ、自身の今後について語った。14日に、報道陣の求めに応じる形で出席した会見の中で、自身のスケートを極めたい、という趣旨の発言をしていたが「フィールドは問わないって自分の中では思っています」と、競技者としてか、アイスショーなどを主戦場とするかは現時点では限定しなかった。また、3月の世界選手権出場には慎重な姿勢だった。
今五輪フリー前日に痛めた右足首の状態は思わしくはないようで、「普通は1錠のもの(痛み止め)を4錠ぐらい飲んでいます」と、痛みを抑え込んだ状態でエキシビションに備えていたという。右足に負荷がかからないジャンプであれば「楽しさとアドレナリンでなんとかやっていました」という状態だったが、この日のフィナーレの練習でジャンプを試したところ「めちゃくちゃ痛くて」と激痛が走ったという。
また、そこをかばう動きから「いろんなところが痛くなっていると思うんですよね」とし、「ちゃんと休ませてあげて、それから、どこまで戻るのか分からないですけど。僕の今後も含めて、まだ自分の中でもけじめついていないところもあるので、いろいろ考えながら、総合的に判断して世界選手権は決めたいと思います」と慎重に判断するとした。
自身の現役継続については、「フィールドは問わないって自分の中では思っています」と表現。「もっともっと皆さんがもっと見たいと思ってもらえるような演技をしていきたい」とスケートへの情熱は燃やした上で、「それがアイスショーなのか、競技なのか、それが報われるのか、報われないのか、僕にはちょっと分からないので。いろいろ考えた上で。どっちにしろ、自分は皆さんに見て頂いた時にやっぱ羽生結弦のスケート好きだなって思ってもらえる演技を続けたいと思っています」とした。