カー娘 5人の絆が最高にナイスぅ~ 藤沢「みんなで獲れたメダル」【一問一答】
「北京五輪・カーリング女子・決勝、日本3-10英国」(20日、国家水泳センター)
女子日本代表のロコ・ソラーレが、前回の銅メダルを上回る史上最高の銀メダルを日本にもらたした。スキップ藤沢五月(30)、リード吉田夕梨花(28)、セカンド鈴木夕湖(30)、サード吉田知那美(30)、リザーブ石崎琴美(43)の5人は、ときに涙も浮かべながら、手にした銀メダルの喜びを口にした。5人との一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-メダルを掛けた心境は。
吉田夕「本当にしっかり重いです。はい」
鈴木「今は悔しさの方が大きいんですけど、これが時間がたってもっとうれしさが増えてきたらいいなと思います」
石崎「みんなのおかげで、色んな体験を大会中もさせてもらって、しかもこんな素晴らしいメダルまでもらって、本当に幸せです」
吉田知「悔しいんですけど、悔しいという気持ちでこの五輪を否定したくない。人生で一度きりの北京五輪はこれで終わってしまうので。これからの自分に残してあげたい思い出はうれしい気持ちで残したい。だから絶対にこのメダルを否定するような感情は持ちたくないなと思っています。うれしいです!ハハハ」
藤沢「いや…こんなに悔しい表彰式ってあるんだなと初めて感じた。4年前は勝って終わって表彰台に上って、あの時はうれしい気持ちもあったんですけど、4年前とは1つメダルの色も変わったんですけど、正直まだ悔しさの方がある」
-今、考える4年後は。
藤沢「えーっと。なかなかこのカーリング界で五輪でメダルを獲るのが難しいと思われていた中で、こうやって最後五輪の決勝の舞台に立つことができたので、私たちもそうだし、日本のカーリング選手の皆さんが五輪で金メダルを獲ることってことが、もう笑い話ではない、夢ではない、実際に起こり得る目標になったという意味では、日本のカーリング界にとっては大きな1日だったのかなと思います。これをきっかけにカーリングを始める人も増えてほしいと思うし、それ以上に個人的に、手の届くところまできた金メダルを今日触ることができなかったので、今後のことを自分自身でも考えながら、次の4年間を過ごしたい」
-スイーパーとして、互いの存在は。
吉田夕「夕湖さんがいなかったら、ここまでやっていない。(涙しながら)夕湖さんが当たり前のように、もう20年ぐらい一緒にいるんで。家族以上に、ずっとつらかった時間も一緒に過ごしてきたので。本当に本当に夕湖さんに感謝。隣にずっといてくれて。本当にありがとう、ふふふ、泣いちゃった(笑)」
鈴木「(吉田夕につられて涙)私もカーリングやめたいと思ったことも多分100回ぐらいあるんですけど、いつも夕梨花が辛い時に支えてくれたし、本当に夕梨花がいなかったら辞めていたんじゃないかってこともあったので。夕梨花はベストパートナーです」
-右手の甲にはどんな言葉を書いているのか。
藤沢「今日最後の試合はJDコーチに書いてもらった。『Trust Yourself(自分を信じろ)』と書いてあって。どういう結果になろうとも、自分を信じて投げ切ろうと思っていた」
-43歳で冬季五輪最年長メダリストになった。
石崎「4年前は私は取材をする立場で、そこから4年後にはその表彰台に上っているのが信じられない。カーリング人生こんなことあるんだな。(最年長)いや~、塗り替えちゃったんですよ。結構抜かれないんじゃないかと思っています。もうミドルネームに『レジェンド』入れちゃおうかなって、石崎レジェンド琴美にしようかな(横で吉田知が『間違いない!』と合いの手)と思うぐらい。それぐらいみんなに感謝してます」
-4年間を振り返って。
藤沢「こうやってメダリストとして立たせてもらっているが、正直まず五輪に出られるか分からない状況だった。まず日本代表になることが私たちに取って大きな壁で。日本のレベルが上がったのは誇り。今回日本代表を競った北海道銀行さんとか、ここにくるまでに色んなチームに成長させてもらって、たくさんの負けがあったからこそ、私たちがここで最高の舞台に立ってメダリストになることができた。日本のカーラーの皆さんに感謝したいし、私たちだけのメダルではなくて、支えてくれた、成長させてくれたみんなで獲れたメダルだなと思っています」