光と影残し冬の祭典閉幕 鍵山、坂本、カー娘らそれぞれの思い胸に

 冬季北京五輪閉会式が行われる国家体育場(撮影・堀内翔)
 冬季北京五輪閉会式で記念撮影をするカーリング女子日本代表(撮影・堀内翔)
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 「北京五輪・閉会式」(20日、国家体育場)

 史上初の夏冬五輪開催となった北京冬季五輪は20日、17日間の全日程を終え、閉幕を迎えた。日本選手団は金メダル3つ、銀メダル6つ、銅メダル9つで、史上最多となる18個のメダルを獲得。冬の祭典を盛り上げた。

 閉会式で、鮮やかな赤いダウンジャケットを着た日本選手団も入場した。旗手は開会式に続き、スピードスケート女子の郷亜里砂(34)が務め、選手27人、役員・スタッフら計73人が参加。カーリング女子決勝を戦い、史上初の銀メダルを手にしたばかりのロコ・ソラーレの面々の姿もあった。

 フィギュアスケート男子シングルで初出場ながら銀メダルに輝いた鍵山優真(18)は、最後まで祭典を楽しんだ様子。「今大会はとにかく全力で楽しもうという気持ちで臨んだ。緊張はあったが、最後まで自分らしく演技することができた。この経験は必ず今後の成長の糧になる」とコメントした。

 同女子シングルで銅メダルを手にした坂本花織(21)は「この4年うれしいこと、悔しいことをたくさん経験したが、最後まで諦めなかったことが結果に結びついた。このうれしさは一生忘れません」と喜びの声。同団体銅メダルの一員でペア日本勢初の7位入賞を果たした木原龍一(29)が、三浦璃来(20)を氷上さながらにリフトする場面もあった。

 また、スピードスケート男子で今大会唯一のメダリストとなった500メートル銅メダルの森重航(21)は仲間のつくった騎馬に担がれて行進した。歓喜、悔恨、達成感-。それぞれの思いを胸に、17日間の熱狂は幕を閉じた。

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