北京、閉会式の演出は控えめ 粛々と幕閉じる
【北京共同】20日に行われた北京冬季五輪の閉会式は「簡素、安全、精彩」の大会方針に沿う控えめな演出だった。人権問題への批判を打ち消すような政治的宣伝や、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア・オリンピック委員会)のドーピング問題など、物議を醸す話題が目立った大会が、最後は粛々と幕を閉じた。
国家体育場(通称「鳥の巣」)で行われた式典はシンプルなものだった。飾りちょうちんなど中国の伝統文化を随所にちりばめてはいたものの、選手の行進、ビデオ映像による名場面紹介などオーソドックスな内容。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が閉会を宣言すると、競技場に宙づりにされた「雪の結晶」のオブジェの中央で揺らめいていた聖火が、そっと消された。
4日の開会式では、弾圧を受けているとされるウイグル族の選手を聖火リレーの最終走者に起用して融和をアピール。中国の元副首相に性的関係を迫られたと告白して一時消息が分からなくなった女子テニスの彭帥さんは何度も競技会場に姿を見せた。閉会式は、こうしたトピックとは無縁だった。
五輪マークをフィールド中央から浮かび上がらせる演出は2008年の北京五輪開会式を思い起こさせた。史上初めて夏冬両五輪を開催したことを誇示するかのようだったが、大掛かりな構造物を用いるような派手さはなかった。