男子バスケ・八村塁 パリ五輪1次L同組・強豪ドイツとの“前哨戦”完敗 チーム最多19得点も

 「男子バスケ・強化試合」(19日、ベルリン)

 パリ五輪に出場する男子の日本代表は、昨夏のW杯王者で、五輪でも27日の1次リーグ初戦で対戦するドイツに83-104で敗れた。世界ランク26位の日本は、3年ぶりの代表合流となったエースの八村塁(26)=レーカーズ=が先発。世界3位のドイツに対し、序盤は八村の3点シュートなどで食らい付いたが、徐々に引き離された。八村はチーム最多の19得点をマークした。2大会連続メダルを狙う女子日本代表は同7位のフランスに62-75で敗れた。

 試合後、取材に応じずに引き揚げるエースの表情は険しかった。ホーバス監督の体制では初の公式戦出場となった八村はチーム最多の19得点をマークしたが、五輪初戦で当たる強豪ドイツとの前哨戦は完敗だった。

 序盤に見せ場をつくったのは八村だった。第1Q残り5分47秒で相手の司令塔シュレーダーのレイアップを豪快にブロック。直後の攻撃で河村からのパスを受けて3点シュートを沈めると、さらにもう1本長距離から射抜き、11-10とした。

 だが、互角の展開は長くは続かなかった。その後は連続10失点などもあり、あっという間に劣勢に立たされた。富永啓生(ネブラスカ大卒)が得意の3点シュートを7本すべて失敗するなど、外からのシュートの確率が上がらず、速攻で逆襲される悪循環。八村と周囲との連係でミスもあり、ホーバス監督は「まだまだ。ちょっと時間がかかる」と課題だと認めた。

 八村は昨夏のW杯を欠場しており、ホーバスジャパンでは欧州入り後に行ったエストニアとの練習試合に続きまだ2試合目。ただ、残るは21日のセルビアとの強化試合のみ。主将の富樫は「塁もまだ他の選手がどういう選手なのか理解できていない部分がある」と話す。残された時間でどこまでコンビネーションを高められるかが、目標の8強入りへの鍵を握る。

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