柔道・角田「自分は戦うだけ」 日本勢メダル1号=夏季500個目 31歳遅咲き女王が初の夢舞台に挑む

 パリ五輪に出場する女子48キロ級の角田夏実(31)=SBC湘南美容クリニック=らが22日、羽田空港からフランスへ出発した。大会第2日の27日が出番。「日本勢の大会メダル1号」、「夏季五輪の日本選手団通算500個目メダル」、「2004年アテネ五輪の谷亮子以来20年ぶりの同階級金メダル」のトリプル記録に遅咲きの柔道女王が挑む。

 そわそわした身ぶりも、口調は落ち着いていた。角田は初の五輪へ向けてパリへ出発。同階級では谷亮子さん以来20年ぶりの金メダル獲得へ向けて「少しずつ緊張感と実感が湧いてきた」と心境を口にした。

 東京五輪は出場を逃したが、その後の世界選手権では3連覇を果たし五輪切符をつかんだ。31歳11カ月で迎える初の五輪は、日本女子では東京五輪の浜田尚里(30歳11カ月)を抜いて最年長記録となる。

 3月末に負傷した左膝は万全ではなく、本番はテーピングを巻いて出場予定。「今年はけがが多くて、まともに練習できていなくて不安がある」と本音を漏らしつつも、ここまでの練習では、ともえ投げや関節技など自身の武器に磨きをかけてきた。「今の柔道をしっかりやることにフォーカスしてきた。自分の一番のパフォーマンスができたら」と気合を込めた。

 日本選手団の夏季五輪メダル獲得総数は、東京五輪時点で合計499個。パリ五輪の第1号が500個目となる。第2日で登場する角田か、男子60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が決勝進出を決めた時点で確定となるため、“メモリアルメダル”の有力候補だ。「あまり気にしないようにしている。とりあえず自分は戦うだけ」と平常心を強調した。

 キャリーケースには、10年以上前の国内試合で好成績を残してから必ず試合に持っていく“必勝アイテム”の真っ赤なブランケットも詰め込み、準備は万全。遅咲きの世界女王が初の夢舞台に挑む。

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