錦織圭、日本勢初の五輪3種目出場は“想定外”「3つ出る気さらさらなかった」繰り上がりでチャンス「テニス人生のきっかけに」

 練習する錦織圭(撮影・吉澤敬太)
 練習する錦織圭(撮影・吉澤敬太)
 サーブを打つ錦織圭(撮影・吉澤敬太)
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 26日開幕のパリ五輪に出場するテニス男子日本代表の錦織圭(34)=ユニクロ=が25日、パリのローランギャロスの会場での公式練習後に取材に応じ、「こっち(パリ)に入ってきて4、5日で、いい練習ができている。準備としては万全。試合数が今年はそこまでできてないので、自信という面では劣っている面があるが、なるべく楽しんでやれたら」と感触を語った。

 5大会連続の五輪出場となる今大会は、シングルスに加え、ダニエル太郎(エイブル)と組む男子ダブルス、柴原瑛菜(橋本総業)とのペアで混合ダブルスにも出場することも発表された。

 日本勢で3種目出場となれば史上初となるが、ダブルス2種目はエントリー時のランキングが低かっただけに「正直シングルスだけだと思っていた」と“想定外”だった様子。「ミックスはエントリーはしたが、自分のランキングが低かったので足を引っ張りったが、ギリギリ最後に入って、男子ダブルスは補欠というかたまたま(入れた)。3つ出る気はさらさらなかった」と、本音を交えて笑いを誘った。

 ただ、3年前の東京五輪でも3種目に出場したかったといい、「(東京は)天候があの感じだったので絶対無理だと思っていた。今回はクレーだし、天候も悪くないので、体が持てばどっかでいい結果が出ればうれしい」と期待。近年は故障続きで苦しいシーズンが続いているだけに「シングルスは自分のテニス人生の(浮上の)きっかけになれば。ダブルスは2人とも組んだことはない仲間なので、この後練習するが、もちろんメダルを取れたらうれしい」と意気込みを語った。

 錦織は右足首痛を抱えていたウィンブルドン選手権は1回戦で敗退し、その後のツアー大会を欠場してパリ五輪に臨んでいる。

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