池江璃花子ひやりも準決勝進出 16人中14番目「すごく緊張」も目標の決勝見据え「この特別な緊張感を自分のものに」 【一問一答】
「パリ五輪・競泳女子100mバタフライ・予選」(27日、ラデファンス・アリーナ)
2大会ぶりの個人種目出場となった池江璃花子(24)=横浜ゴム=が、予選に登場し、57秒82の4組7位だったが、全体14位で上位16人が進む準決勝進出を決めた。同組で出場した平井瑞希(17)=アリーナつきみ野SC=は56秒71の4組1位、全体2位で突破した。準決勝は現地時間同日夜に行われる
動きの硬い池江はなかなか順位を上げることができなかったが、なんとか上位についていき、ヒヤヒヤながらも準決勝進出を決めた。
予選後の一問一答は次の通り。
-レースを終えて
「すごく緊張して、自分でこれは緊張の体の動かなさだなという風に思った。あまり力まず、最後はタッチした時は順位を見てちょっと驚いたが、とりあえず準決勝に行けたので、もう1回、うまくいけばもう2回泳ぐ機会があるので、しっかり準決勝では目標とするタイムだったりを定めて駒を進められるように頑張りたいと思う」
-準決勝に向けて
「思っていたほど全体のレベルが高くなかったのと、もちろん自分もビックリするぐらいレベルも低かったが、もっと体もみんな動いてくると思うし、一発レースを泳いでだいぶ緊張感もほどけてはいると思う。6秒真ん中ぐらいは出しておかないと決勝には進めないと思うので。緊張するが覚悟を持ってもう1レース頑張りたい」
-2大会ぶりの個人種目出場
「この観客の声援だったりが久しぶりすぎるというか、あまり日本の選考会でも感じることができないような環境なので、この特別な緊張感っていうのは持ちつつ、それを自分のものにできたら良いなと思いつつ、今日はちょっとそこがうまく自分の中でははまらなかったので、雰囲気は分かったので、しっかり準決勝で自分のやることをやれば、おのずとタイムは付いてくる。しっかり気持ちだけは強く持って頑張りたい」
池江は今大会を白血病からの完全復活のステップと位置づけており、「(世界)トップレベルの練習をしてきた。自分を信じて泳ぎたい。決勝に行くことが目標」と語っていた。「区切りを付けておかないと苦しい」とも述べ、現段階では2028年ロサンゼルス五輪を集大成と考えていることを明かしている。 ◆池江璃花子(いけえ・りかこ)2000年7月4日、東京都江戸川区出身。3歳から水泳を始め、五輪初出場の16年リオデジャネイロ大会では100メートルバタフライで5位に入賞した。日本選手権は17年大会で女子史上初の5冠を達成し、18年大会では6つの日本記録を樹立。同年アジア大会では史上初の6冠でMVPに輝いた。19年2月に白血病の診断を受け、20年8月に実戦復帰。東京五輪はリレー3種目に出場した。23年3月に日大を卒業。23年世界選手権では50メートルバタフライで5位入賞。171センチ。横浜ゴム所属。