苦しんだ体操男子日本 ライバル中国と約2・5点差で暫定2位 エース橋本大輝がまさかのミス連発 鉄棒は着地大転倒で連覇消える 谷川の跳馬も決勝は絶望的

 「パリ五輪・体操男子団体・予選」(27日、ベルシー・アリーナ)

 2大会ぶりの団体金メダルを狙う日本は橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の5人で挑んだが、ミスが続出し苦しみ、団体合計は260・594点で、ライバル中国に2・434点差をつけられ、暫定2位で予選を終えた。団体決勝進出は決めた。暫定1位の中国は263・028点。予選の得点は決勝には持ち越さない。

 1種目目の跳馬では岡が14・233点、杉野が14・600点、橋本が14・566点、谷川が14・300点となった。谷川は前転とび前方屈伸2回宙返り(ブラニク)を決めたかと思われたが、抱え込みのローチェと判断された(日本側はジャッジに採点の確認を求めたが変更なし)。種目別決勝を狙って跳んだ2本目のロペスは大きく着地を乱し、14・100点、2本平均14・200点だった。種目別金メダル候補とみられていたが、暫定9位で決勝進出は絶望的となった。

 2種目目の平行棒では萱、岡がほぼ完璧な演技で萱が14・933点、岡が15・300点と高得点を並べると、橋本も14・833点、谷川も15・000点をマークした。

 3種目の鉄棒は萱が13・966点、岡が14・533点とまとめた。しかし、橋本は離れ技を順調に決めたが最後の降り技で着地を乱し、前方へ転倒。表情は色を失い、呆然とした表情を浮かべ、天を仰いだ。得点は13・733点で、この時点で暫定11位となり、上位8人が進む2連覇の懸かる種目別鉄棒の決勝進出は絶望的となった。

 4種目目の床でも橋本は精彩を欠き、13・733点に。谷川も13・433点と苦しみ、同組の中国に大きく引き離された。

 5種目目のあん馬では、岡、橋本がともに14・466点をマーク。杉野が15・033点で踏ん張った。

 最終種目のつり輪では萱、岡が14点台でまとめ、橋本は13・733点

 奮闘した岡が個人総合で86・865点をマークし、暫定2位に。橋本は85・064点で暫定3位につけた。

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