予選苦しんだ橋本大輝、瞳潤ませ「しんどかった。どんどん体が重く」3カ月ぶり実戦、調整に誤算「どうしたら立て直せるか、ちょっと難しい」

 「パリ五輪・体操男子団体・予選」(27日、ベルシー・アリーナ)

 2大会ぶりの団体金メダルを狙う日本は橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の5人で挑んだが、ミスが続出し苦しみ、団体合計は260・594点で、ライバル中国に2・434点差をつけられ、暫定2位で予選を終えた。団体決勝進出は決めた。暫定1位の中国は263・028点。

 東京五輪2冠のエース橋本が苦しんだ。鉄棒の着地でまさかの大転倒。連覇のかかっていた種目別での決勝進出を逃した。床やあん馬でも苦しい演技となり、「今日はちょっとしんどかったな。6種目、どんどん体が重く。正直ちょっと大変だった。チームに申し訳ない気持ちの中でみんなが助けてくれた。切り替えていきたい」と、力なく振り返った。

 5月に右手中指のじん帯を損傷し、最終選考会だったNHK杯を欠場。4月の全日本以来の試合に、体がついていかなかった。パリ入り後も左肩を痛め、調子が上がってきておらず「振り返ってもしょうがない。団体決勝に向けて練習していきたい。久しぶりに試合をして、調整がうまくいかなかった。試合をやっていて思った。あんなに疲れている中でも6種目やりきれてよかった。よかった感覚と悪かった感覚を次にいかしていきたい。早めにきてしまったなと思った。鉄棒終わってから。試合を久々にしたので、早めに腕が両方ともきつかった。あんまりいい感覚はなかった。どうしたら立て直せるかと言われたらちょっと難しい」と話す言葉に力はなく、瞳はやや潤んでいた。

 悲願の金メダルを狙う団体決勝に向けて「フランスにきてから、鉄棒でちゃんとする演技ができていなかった。完成度高める構成を選択してもいいのかなと思う。決勝は一発勝負。とにかく自分が最大限出せるように。みんな繫いでいく気持ちが出せれば、失敗しないチームがメダル1番いい色をとれると思う」と、前を向いた。

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