泣き叫ぶ阿部詩にスタンドのファンが大拍手と「Utaコール」 コーチに抱えられて去る SNSも涙「泣き声が切ない」「オリンピックには魔物が」
「パリ五輪・柔道女子52キロ級・2回戦」(28日、シャンドマルス・アリーナ)
東京大会金メダルの阿部詩(パーク24)まさかの一本負けに終わり、連覇の夢が絶たれた。準々決勝まで進めず、メダルの可能性も消えた。世界ランク1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)にに2分14秒で内股で技ありを奪ったが、3分4秒に谷落としを浴びて、背中からたたきつけられた。
阿部は一瞬、呆然とした表情を浮かべると、髪をかきむしるように頭を抱えた。畳の端で座り込んだがコーチに抱えられて立ち上がり畳を下りた。しかし、数歩進んだところで、大声を上げて泣き叫んだ。
そのまましゃがみ込んでしまったが、スタンドのファンからは大きな拍手。しばらくすると手拍子に変わり「Uta」コールがわき起こった。
阿部はしばらく立ち上がれなかったが、コーチに抱きかかえられるようにしてゆっくり、ゆっくりと歩いて会場を出た。
衝撃的な敗戦と、あまりに痛々しい光景にSNSも騒然。「阿部詩の号泣にこちらも胸が熱い…」「敗者復活にもいけない、ここが終わりだなんて残念すぎる」「辛い…」「オリンピックには魔物が棲んでる…」などとコメントが相次いだ。