日本勢に容赦なく“五輪の魔物” 無敵のヒロイン、阿部詩にも牙 男子バレー、はりひな、体操男子、初日からまさかの結果続く
「パリ五輪・柔道女子52キロ級・2回戦」(28日、シャンドマルス・アリーナ)
2連覇を狙う阿部詩(24)=パーク24=は、2回戦で世界ランク1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦し、まさかの一本負けに終わり、連覇の夢が絶たれた。準々決勝まで進めなかったため、メダルの可能性も消えた。阿部詩が負けたのは棄権を除けば、19年11月のGS大阪決勝でのブシャール以来約5年ぶりの敗戦となった。
初日から日本勢を“五輪の魔物”が襲っている。大会初日は世界ランク2位で52年ぶりの金メダルへの期待が高まっている男子バレーが世界ランク11位のドイツに敗戦。卓球混合ダブルスでは東京五輪に続く日本勢連覇を狙った早田ひな、張本智和組が北朝鮮ペアに完敗し、初戦敗退を喫した。
男子60キロ級の永山竜樹は「待て」がかかった後にも絞め続けられ、不可解判定で失神一本負け。体操ではメダルラッシュの期待がかかる男子がまさかの不調。エースの橋本大輝は鉄棒の着地で転倒し、種目別2連覇を逃したほか、金メダル候補とみられていた谷川航の跳馬も決勝進出を逃した。