「パリ五輪・柔道女子５２キロ級・２回戦」（２８日、シャンドマルス・アリーナ）

　２回戦で敗れた阿部詩（２４）＝パーク２４＝に、パリ五輪の公式Ｘがエールを送った。フランス語で「偉大なチャンピオンは決して屈しない。ときにはつまずくこともあるけれど、必ず立ち上がる。私たちはあなたのことを思っている、阿部詩」とつづった。

　東京大会を制し、２連覇を狙った阿部は２回戦で世界ランク１位のケルディヨロワ（ウズベキスタン）と対戦。技ありを奪うなど優位に試合を進めたが、３分４秒に谷落としを浴びて背中からたたきつけられ、まさかの一本負け。畳を下りると関係者に抱えられて大号泣した。会場内は阿部を励ますかのような大きな拍手に包まれ「Ｕｔａ」コールがわき起こった。

　フォロワーからは「あなたの勇姿　誇りに思います！」「不死鳥や」などと公式Ｘの投稿に賛同するコメントと同時に、会場の拍手や「Ｕｔａ」コールを含めて「ＵＴＡの名を呼び、拍手を送ってくれたフランス国民に感謝します。ありがとう」「観客席からのうたコール、パリの人達は温かいなって思いました。うたちゃんがんばれ！！」などと、阿部を思うフランス人への感謝の声も相次いだ。