エース宮田離脱もなんの 体操女子初出場4人娘が団体決勝進出へ大前進 補欠繰り上げできず異例4人体制も明るく生き生き演技で全員ノーミス 好得点並べる

 「パリ五輪・体操女子団体・予選」(28日、ベルシー・アリーナ)

 団体で1964年東京五輪以来60年ぶりのメダルを狙う日本女子は初代表の岸里奈(16)=戸田市SC=、岡村真(19)=相好ク=、中村遥香(16)=なんばク=、牛奥小羽(19)=日体大=の4人で臨み、合計162・196点で予選5グループ中3グループ終了時点で暫定4位につけた。

 直前合宿中にエースで主将の宮田笙子の飲酒、喫煙が発覚し、電撃帰国の末、代表を辞退。怪我、病気以外による補欠からの繰り上げができず、4人で挑む異例の事態となった。宮田からは「応援してる」とメッセージを受けて、厳しい戦いに挑んだが、生き生きとした演技で予選突破を大きくたぐり寄せた。

 1種目目の段違い平行棒では、中村が13・600点、岸が13・566点、岡村が13・266点とまずまずの演技を並べ、上々のスタートを切った。2種目目も岡村が13・633点、岸が13・500点、中村が13・600点でまとめきった。

 エースの宮田が得意とした3種目目の床でも中村が13・266点、岡村が13・200点、岸が13・600点で踏ん張り、4種目目の跳馬では岸が会心の跳躍で14・033点のハイスコアを残すと、本来は跳馬のスペシャリストで代表入りした牛奥が13・866点、中村も13・066点でまとめた。

 選手たちの声は次の通り。

 岸「初めてっていうぐらいいい試合ができた。落ち着いてできたのはすごくよかった。跳馬、着地止まった瞬間、よかったと。(コーチからは)よくやってくれた。ありがとうと言ってもらえた。いつも通り落ち着いた演技ができたら」

 中村「最初会場に入った時緊張したんですけど、どんどん解けていった。楽しい雰囲気ですごくよかった。決勝も力を合わせて、0・1でも点数を拾えれば」

 岡村「すごくたくさんの観客で、ぞわっとした。ミスがなかったのでとりあえずよかった」

 牛奥「跳馬だけの予定だったんですけど、4種目になって。でもいつも通りやれば大丈夫と思った。(4人での戦い)全員が初出場ということで、落ち着いてやれば大丈夫と声を掛け合った。跳馬の時に4種目早いねっていうぐらい楽しく演技できた。それが結果に繋がった」

 テレビ解説を務めた東京五輪銅メダリストの村上茉愛さんも時折ガッツポーズを繰り出すほど、得点としては切り捨てとなった演技も含めて、4人全員が4種目大きなミスなく好演技を並べ続けた。

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