なでしこJ ブラジル相手に劇的勝利!終了間際の2発で大逆転 19歳谷川が値千金の決勝ゴール

 試合終了間際、チーム2点目のゴールを決め、大喜びの谷川。左は長谷川(共同)
 試合終了間際、チーム2点目のゴールを決め、駆け出す谷川(右)=共同
 試合終了間際、チーム2点目のゴールを決め、ガッツポーズの谷川(共同)
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 「パリ五輪・サッカー女子・1次リーグ、日本2-1ブラジル」(28日、パルク・デ・プランス競技場)

 日本は土壇場で大逆転勝利。ブラジルに競り勝ち、勝ち点3を手にした。

 前半はブラジルにボールを握られる展開ながら、カウンターから決定的な場面を作る。前半19分にはGK山下からのロングパスで右サイドのMF宮沢が抜け出し、中央への折り返しをFW田中が右足でシュートも、これはゴール左へ外れる。

 同38分は右サイドからDF守屋の中央へのパスにMF長谷川が右足で合わせるがGKの正面。そして前半46分には守屋のシュートが相手ハンドを誘いPKを獲得。ただ、これもゴール右を狙った田中のシュートはコースを読んでいた相手GKをキャッチ。最大の好機も得点につなげることはできなかった。

 前半はブラジル(3本)を上回るシュート8本も点を奪えず。逆に後半11分にはブラジルに先制点を献上。追い込まれた日本だったが、後半47分に再び相手ハンドで得たPKを、今度は主将のDF熊谷が冷静に決めて同点に追いついた。さらにアディショナルタイム6分で、19歳の谷川がゴール。値千金の決勝弾となった。

 日本は初戦で世界ランキング1位のスペインに逆転負け。不動の右SBが故障でチーム離脱となり、加えて中2日の試合となる状況でナントから高速鉄道TGVでの移動予定が放火騒動の影響で、急きょバスでのパリ入りに変更するなど、アクシデントに見舞われる中で迎えたブラジル戦だが、苦しみながらも勝利を手にした。

 12チームが出場の女子サッカーは3つに分かれた各組2位までと、3位の成績上位2チームが決勝トーナメントに進出できる。日本は31日(日本時間8月1日)にナイジェリアと戦う。

 池田監督は「前半のチャンスもあったが、そこからまたハーフタイム、気持ちを切り替えてしっかり戦ってくれたし、ビハインドになった時もチームで戦う狙いもしっかりと最後まで、そして逆転できて、本当に素晴らしい選手たちだなと思う」と称賛。途中出場の谷川の活躍に、「そうですね。彼女だけじゃなく、交代した選手もしっかり自分の役割をやってくれた」とうなずいた。

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