加納虹輝が金メダル!フェンシング個人で日本勢初の快挙 地元フランス選手と決勝、完全アウェーの戦い制す
「パリ五輪・フェンシング男子エペ個人・決勝」(28日、グランパレ)
世界ランキング3位の加納虹輝(JAL)が同4位のヤニク・ボレル(フランス)と対戦。15-9で勝ち、金メダルを獲得した。フェンシング個人での金メダル獲得は史上初の歴史的快挙となった。
準決勝では延長の激闘を制し、個人では五輪初のメダル獲得が決定。金メダルをかけた決勝は地元フランスの英雄、ボレルとの対戦で完全アウェーの雰囲気となったが、一歩も引かなかった。
第1ピリオドは互いに相手の動きを牽制する中で、加納が先制。その後、お互いにポイントを重ねて3-2で終了した。第2ピリオドでも加納が先取。スピードを生かした攻撃で相手を上回り、9-5で得点差を広げて第3ピリオドへと向かった。最後まで攻めの姿勢を貫いた。
大会前、加納は本番での戦いを前に「私のフェンシング人生の中で今が一番実力があると思っています。個人、団体ともに金メダルを目指します」と自信をにじませていたが、言葉通り大舞台で輝きを放った。
◆加納虹輝(かのう・こうき)1997年12月19日、愛知県あま市出身。山口・岩国工高を経て早大へ進学。18年のアジア大会ではエペ個人で銅メダル、エペ団体で金メダルを獲得。21年の東京五輪では男子エペ団体で金メダルを獲得した。23年のアジア大会ではエペ個人とエペ団体で金メダルを獲得した。173センチ、65キロ。