「パリ五輪・柔道女子５２キロ級・２回戦」（２８日、シャンドマルス・アリーナ）

　女子５２キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩（２４）＝パーク２４＝が衝撃の敗退を喫した。２回戦で第１シードのケルディヨロワ（ウズベキスタン）に谷落としで一本負けして敗退、２連覇が消滅。畳を下りるとその場に崩れ落ち、コーチの胸にしがみつき、大号泣した。

　阿部を破って勝ち進んだケルディヨロワは、その後も強さを見せ圧巻の金メダル。ウズベキスタン勢では柔道初の金メダリストに輝いた。

　ネットでは、「詩選手に一本勝ちしても表情を変えず、優勝して初めて大きく表情を崩したケルディヨロワ選手」「金メダルで納得、やっぱ強かった」「冷静に待ってる姿に武士道精神を感じた」「柔道家としての佇まいが見事」「世界ランク１位にふさわしい姿」「優勝して初めて表情を緩めるの、サムライ感ある」と、ケルディヨロワの柔道精神に感嘆の声が集まった。

　ケルディヨロワは、２３年世界選手権で阿部に敗れて銀メダル。２４年世界選手権も２位だった。同じくウズベキスタンの柔道選手と結婚しており、インスタグラムにはウエディングドレス姿の写真も投稿している。