体操女子 10代の選手たちを支えた美しいコーチ 元アトランタ五輪代表&2児のママ 献身的な姿勢にファン「泣きそう…」

 「パリ五輪・体操女子団体・予選」(28日、ベルシー・アリーナ)

 団体で1964年東京五輪以来60年ぶりのメダルを狙う日本女子は初代表の岸里奈(16)=戸田市SC=、岡村真(19)=相好ク=、中村遥香(16)=なんばク=、牛奥小羽(19)=日体大=の4人で臨み、合計162・196点で予選5位となり決勝進出を果たした。

 全員10代の選手たちを支えたのが豊島(旧姓・菅原)コーチ。選手が演技を終えると両手を広げて抱きしめたり、満面の笑みでたたえた。その光景に視聴者も「豊島リサさんに泣かされてしまう」「豊島リサコーチ、泣きそう…」と反応した。

 豊島コーチはアトランタ五輪の代表で、故障も重なり1999年に現役を引退。コーチ留学を経て現在はNPO戸田スポーツクラブで後進の指導にあたっている。同ホームページでは2児の母親として育児に奮闘しながら「強く美しい体操」をテーマとして育成に力を注いでいる。

 直前合宿中にエースで主将の宮田笙子の飲酒、喫煙が発覚し、電撃帰国の末、代表を辞退。怪我、病気以外による補欠からの繰り上げができず、4人で挑む異例の事態となった。厳しい戦いに挑んだが、生き生きとした演技で予選突破を大きくたぐり寄せた。

 岸は「初めてっていうぐらいいい試合ができた。落ち着いてできたのはすごくよかった。跳馬、着地止まった瞬間、よかったと。(コーチからは)よくやってくれた。ありがとうと言ってもらえた。いつも通り落ち着いた演技ができたら」と語り、豊島コーチにも感謝の思いを明かしていた。

関連ニュース

パリ五輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス