柔道女子 初出場の舟久保が初戦突破!イタリアのトニオロに延長戦も立ち技で仕留める 角田&阿部一二三に続く金メダルへ好発進
「パリ五輪・柔道女子57キロ級・1回戦」(29日、シャンドマルス・アリーナ)
初出場の舟久保遥香(25)=三井住友海上=は世界ランク12位のトニオロ(イタリア)に延長戦の末勝利し、初戦突破を決めた。
試合前にはやや緊張気味の表情を浮かべていた舟久保。相手が組むことを避ける中、しっかりと奥襟を持って動きを止めた。倒して回し込みながら寝技の体勢に入るなど、本来の動きを見せた。小外刈りから腕を取りにいくなど主導権を握って試合を進め、先にトニオロに指導が2度入った。
ゴールデンスコア方式の延長戦へ入ったが、常に仕掛けていった舟久保。最後は大外刈りで技ありを奪い勝利した。寝技を得意にしているが、立ち技を決め手の初戦突破となった。
これまで世界選手権は22、23年と2大会連続銀メダル。あと一歩で涙をのんできた。五輪では12年ロンドンの松本薫以来の頂点を目指し、パリへ出発前の取材では「今までで一番いい状態。仕上がっている。泥くさくしぶとく」と絶好調宣言していた。
女子は48キロ級で角田が金メダルを獲得。前日に行われた52キロ級では連覇を目指した阿部詩がまさかの2回戦敗退となっていた。
◆舟久保遥香(ふなくぼ・はるか)1998年10月10日生まれ、山梨県出身。富士学苑高卒業後、三井住友海上に所属。22、23年世界選手権2位。162センチ。得意技は寝技で「舟久保固め」と呼ばれる固め技を持つ。