フェンシング個人で初の「金」加納虹輝、史上初の快挙も「若干孤独感はありました」と苦笑 その理由とは

 フェンシング男子エペ個人で日本勢初の金メダルに輝いた加納虹輝(26)=JAL=が29日、記者会見を開き「いまだに実感を得られていませんが、ずっとパリ五輪前から金メダルを獲得すると口には出してきたのでそれを有言実行することができてうれしく思います」と話した。

 加納は21年の東京五輪でも男子エペ団体で金メダルを獲得していた。団体との違いを問われると「かなりうれしさはありましたが、前回と比べて若干孤独感はありました」と苦笑。「自分(だけ)が喜んでいるっていう状態なので、もし団体戦なら4人で喜びを分かち合うことになるのでその辺が大きな違いだと思います」とし、東京五輪に続いて団体戦での金メダル獲得も誓った。

 準決勝では延長の激闘を制し、個人では五輪初のメダル獲得が決定。金メダルをかけた決勝は地元フランスの英雄、ボレルとの対戦で完全アウェーの雰囲気の中だったが一歩も引かず、最後まで攻めの姿勢を貫いて勝利をつかんだ。「あそこまでの歓声は僕自身初めて。審判の声も聞きづらいくらいすごい歓声だった。それでも、あまりそこに気を紛らわせず自分自身集中できた」と振り返った。

◆加納虹輝(かのう・こうき)1997年12月19日、愛知県あま市出身。山口・岩国工高を経て早大へ進学。18年のアジア大会ではエペ個人で銅メダル、エペ団体で金メダルを獲得。21年の東京五輪では男子エペ団体で金メダルを獲得した。23年のアジア大会ではエペ個人とエペ団体で金メダルを獲得した。173センチ、65キロ。

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