柔道女子 舟久保に敗れたビロディドが号泣も…傍らにコーチの姿なし 延長戦中に退場処分のハプニング 1人で泣きながら引き揚げる
「パリ五輪・柔道女子57キロ級・2回戦」(29日、シャンドマルス・アリーナ)
初出場の舟久保遥香(25)=三井住友海上=は2回戦でビロディド(ウクライナ)と対戦。延長戦の末、反則勝ちで準々決勝進出を果たした。終了後、ビロディドは畳を降りて号泣した。
序盤から積極的に仕掛けていったビロディド。だが舟久保に攻め手を封じられると、体力差から徐々に動きが鈍っていった。4分間で2度の指導を受けると、延長戦ではまさかのハプニングも起こった。
畳の下からアドバイスを送っていたウクライナのコーチが審判に2度目の注意を受けて退場処分に。懸命に戦ったが、最後は3度目の指導を受けて反則負けになった。畳を降りた際には大粒の涙を流したが、すでにコーチは退場処分となっており、1人で引き揚げる形になってしまった。
ビロディドは48キロ級で銅メダルを獲得した東京五輪でも話題を呼んだウクライナの柔道家。4月に行われたヨーロッパ選手権では優勝し、今大会のメダル有力候補だった。