柔道 男女ともフランス選手に屈す 会場は完全アウェー状態に 組み手を切ってスタンドからブーイングも
柔道の日本勢は男子73キロ級で橋本壮市(32)=パーク24=が、女子57キロ級で舟久保遥香(25)=三井住友海上=がそれぞれフランス勢に敗れ、敗者復活戦へ回る事態となった。
柔道人気が高いフランスとあって、会場で母国選手への声援はすさまじいものとなった。名前がコールされると、地鳴りが響くような大歓声がわき起こった。日本勢にとっては完全アウエー状態に。異様な雰囲気となる中、女子は開始9秒でシジクに一本負けを喫してしまった。
橋本はガバとの対戦となった中、立ち上がりから襟を引いてプレッシャーをかけた。相手の足技をかわし、スキを見て投げ技を打った。
先に指導を受けたが、懸命にガバの攻撃をかわしながら寝技を狙うなど冷静さを失わなかった橋本。試合はゴールデンスコア方式の延長戦に突入。だが先に2度目の指導を受けて後がなくなった。積極的に攻撃を仕掛けていったが、最後は組み手を切ったと判断され、3度目の指導を受けて反則負けとなった。
組み手を切った瞬間、スタンドからは強烈な大ブーイングがわき起こっていた。敗退が決まると思わず天を仰いだ橋本。舟久保とともに敗者復活戦で銅メダルを目指す。