スケボ男子 14歳の小野寺吟雲は決勝進出ならず トリックで2本目が決まらず「熱中症みたいになって」次の舞台へ「うまくなりたい」
「パリ五輪・スケートボード男子ストリート・予選」(29日、コンコルド広場)
世界ランク1位の14歳・小野寺吟雲が予選で敗退となった。それでもスタンドからは大きな拍手が送られた。
ラン2回目に83・51の高得点をマークした小野寺。客席からは大歓声がわき起こった。トリックでは1回目、2回目と転倒して得点することができなかったが、3回目でしっかりと決めた。直後に両手を天に突き上げてガッツポーズ。93・57の高得点をマークした。
しかし4回目は痛恨の転倒。後がない状況となった5回目も転倒してしまった。それでもスタンドに向かって手を振り、大歓声が14歳の背中に降り注いだ。
「決勝進出を果たせず悔しい。練習の30分前から熱中症みたいになって。あんまり記憶がない。(内容などは)覚えてない」と明かした小野寺。体調は大丈夫か?と問われると「はい。治します」と語り、「ただ単純にスケボーがうまくなりたいです」と前を向いた。
小野寺は東京五輪後に台頭してきた新世代として注目され、日本選手権では初出場で史上最年少優勝を果たした。初の五輪の舞台には「開会式は雨でびしょびしょになったけど楽しかった」と笑顔で振り返った。これで日本勢は五輪連覇を目指す堀米、白井が決勝進出を果たした。