柔道女子 出口クリスタが決勝進出 技ありが取り消しも延長戦で反則勝ち スタンドは指導の判定に強烈ブーイング
「パリ五輪・柔道女子57キロ級・準決勝」(29日、シャンドマルス・アリーナ)
日本出身の出口クリスタ(カナダ)は技ありが取り消されるハプニングがあった中、シジク(フランス)の反則負けで決勝進出を果たした。
開始3分、立ち技を決めて一旦は技ありの判定が下ったが、直後に取り消された。スタンドは母国のシジクを応援する大歓声と足踏みが鳴り響く中、出口は右足をやや気にするそぶりを見せた。
試合はゴールデンスコア方式の延長戦へと突入。シジクが接近戦を挑む中、いったんは大内刈りを決めたかに見えたが、ポイントを奪うことはできず。直後に寝技でヒヤリとするシーンもあったが、待てがかかった。スタンドからは出口が倒れ込むと強烈なブーイング。両者に2度ずつ指導が与えられる死闘となった中、最後はシジクに3度目の指導が与えられた。直後、スタンドからはこれ以上無いブーイングがわき起こった。
シジクは準々決勝で舟久保に対して9秒で1本勝ち。準決勝に進出していた。