世界でも稀に見るスケボー日本の進化はなぜ? 吉沢恋14歳金の礎となった4本目大技 監督に伝えた成功の予感

 金メダルに輝いた吉沢恋(左)と銀メダル獲得の赤間凛音(撮影・吉澤敬太)
 スケートボードを始めた頃の吉沢恋(家族提供)
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 「パリ五輪・スケートボード女子ストリート・決勝」(28日、コンコルド広場)

 初出場で14歳の吉沢恋(ACT SB STORE)が272・75点で金メダルを獲得。21年東京五輪を13歳で制した西矢椛に続き、同種目日本勢連覇を飾った。初出場で15歳の赤間凜音が265・95点で銀メダル。日本勢がワンツーフィニッシュする快挙となった。前回大会の銅メダリストの中山楓奈(19)=ムラサキスポーツ=は79・77点で7位。

 スケートボード1種目目から金、銀メダルを獲得した日本勢。日本代表の西川隆監督は快挙を喜びつつ、急激に成長した14歳の吉沢に「持ってるものはあるんで一気にきた。あとは練習を一生懸命する」と目を細めた。

 特に、優勝の礎となった4本目の大技「ビッグスピンフリップ・フロントサイド・ボードスライド」は圧巻だった。「板の回転が横回転と縦回転が混じって入っているので、なかなか板がぴたっとはまらない」という繊細な技。「(3本目に)同じ技でミスをしたときにある程度がちっと板がはまってたんで、『板がはまってたんで次は乗れる』と話していた」と、逆転劇の裏側を明かした。

 日本勢が強豪となったのは「身近にレベルの高い選手がいるのは大きい」という。早川大輔コーチは「東京五輪ですごく日本のスケートが盛り上がったし、憧れられるスケーターが増えた。全てにおいてここ3年間の勢いは東京前と比べものにならないぐらいあった」と爆発的な盛り上がりを指摘。「その中で才能を伸ばしてきた子たちがここにたっている。世界でも稀(まれ)に見る進化の仕方をしている」と今後への期待も込めた。

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